Sunday, June 29, 2008

万台の小道1

万台の谷戸を上り詰めたところから南をみたところです。ゆるやかな谷の先に相模湾が覗いています。私の好きな、典型的な大磯丘陵の風景です。
この谷戸を下ったところに万台こゆるぎの森があります。

先日、町役場で万台こゆるぎの森の民間活用に関する建設委員会がありました。その席上、定期借地権つきで星槎大学に万台こゆるぎの森を貸すにあたって、そこまでの町道(マリア道)を幅9mの道路として整備する計画があると聞きました。さらに「この際、数十年も棚上げになっている藤沢大磯線の実現に向けて町も検討していただきたい」という意見が出され、町の回答も肯定的なものでした。

現在、この写真の一帯は市街化調整区域として開発が制限されていますが、いまや万台こゆるぎの森の民間活用を起爆剤にして、一気に都市計画決定(開発制限解除)から道路建設にむけて動き出そうとしています。ちなみにマリア道の整備には4億円が見込まれています。財政健全化を理由に万台こゆるぎの森を50年間の長期にわたって貸予し、さらに税金を投入して道路をつけようとする矛盾。そして、写真の里山をぶちぬく藤沢大磯線の計画。この連鎖になにかを感じざるを得ません。

ここにひとつのデータがあります。
1平方kmあたりの道路密度はノルウエー0.28km、イギリス1.6km、アメリカ0.7km、 そして日本は3.12km(2004年)
日本はすさまじい道路過密国家であることがわかります。

5月~7月の三か月でガソリン価格はリッターあたり30円も暴騰しました。原油価格は6月現在130ドル前後ですがこの夏以降、数年間は1バレル150ドル前後で推移するだろうと言われています(週刊ダイヤモンド7月5日号)。クルマ社会、道路社会を徹底して問い直さなくてはならない時期に来ていると感じます。 そんなときに、化石のような議論がなされているのが大磯町の現状です。

何世紀にもわたってできあがった里山の風景と環境は、後世の人たちに手渡さなければならない貴重な財産です。今の人間たちの欲望だけで破壊したら、私たちは歴史に残る愚かな世代になってしまうでしょう。

万台の小道2

万台こゆるぎの森から寺坂に抜ける町道です。たしかにクルマがすれ違うにはちょっと狭い道です。でも、この狭さがスピードを出さない安全な道路の環境を作り出しています。大磯の里山にはこんな道がいちばんよく似合っています。

Monday, June 02, 2008

50YEARS

ふたたび、町の暴走が始まりそうです。

写真の「万台こゆるぎの森」を
なんと50年というきわめて長い定期借地権で、
民間の学校に渡そうとしています。
50年後、あなたは生きていますか、そしてこの森が帰ってきますか?。
ほとんど、プレゼントしてしまうようなこの計画を、
行政は“民活”と呼ぶそうです
この森は、一部買い上げと寄贈によって
町民のものになった貴重な緑地です。
そして、机の上で図面を書いてできた公園にはない、
時しか作り出せない陰影が宿っています。

その強引さ、決定の速さ、
どこからか腐った臭いが漂ってきます。